「気持ちを入れないと、せんべいも魂が入らない」創業百年余り、四代目せんべい名人・小宮のほんものづくりへの情熱と誇り。心をこめた一枚一枚の手焼きで、伝統ある草加せんべいを守り継ぎ、後世に伝えていく責任を感じています。 |
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草加煎餅−粳米(うりちまい)を原料とする煎餅の代名詞であり、バリッとした歯ごたえと素朴なしょうゆ(野田産)の風味は、いまではお茶うけとしてだけでなく、ちょっとしたお遣いものとしても 人気です。現在、草加には70軒ほどの煎餅屋がありますが、昔ながらの天日干しを続けているのは、「小宮せんべい本舗」ただ一軒です。 |
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小宮せんべい本舗では、生地作りから焼くまで約1週間をかけます。まず、草加近辺で 穫れた粳米を製粉し、湯で攪拌(かくはん)してよく練る。次にそれを棒状に延ばし、こぶし大に切って蒸寵(せいろ)で蒸す。蒸したものをさらに練り機を使ってつき、そのあと冷水に1時間ほどつけてアクを抜く。最後にアク抜きしたものをもう一度練り機で練り、のし機に入れて丸く型抜きする。手間ひまかけて作った生地を、天候と相談しながら天日で干します。最低でも夏は1日半、冬は3日間、屋外でムシロの上に並べます。 |
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昔ながらのムシロを使う理由は、保湿性に富み、水分の吸収力に優れているから。乾燥機を使えば3時間もあれば乾きます。しかし、機械では草加本来の身のしまった、風味豊かな煎餅はどうしてもできないんです。1枚焼き上がるまで約4分。火から降ろしたあと、野田産のしょうゆを調合した秘伝の つけダレをまんべんなくハケで塗るのです。 |
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